プラモ制作の話 ファインモールド アジトのポルコ 製作

 ジブリの映画「紅の豚」の最初のシーン、主人公ポルコがアジトで電話をとっているところがプラモデルになった。ファインモールドと海洋堂とのコラボレーションということで、とても楽しみにしていたキットだ。

早速購入して組み立てることにした。

 まずは仮組をする。

ポルコの造形が素晴らしい。パーツで特に気になったのは、傘を杭にくくりつけている部分だ。傘の持ち手の部分をデザインナイフとアイガー社の精密マイクロナイフ「平刃小」で掘り出した。

全パーツの下処理をしながら塗装のことを考えた。机やポルコのボディなどは接着をして合わせ目の処理等を済ませる。水性ホビーカラーを筆塗りするので、下地にグレーのサフを吹いた。

ハンモックの布や顔などは白のサフをその上に重ねた。

 ベースの砂浜は水辺からグラデーションを意識して塗った。サンデーイエローを全体に塗ってから水際はタンで暗さを加え、乾いているところはサンディブラウンにホワイトを加えながら明るめに塗り重ねた。打ち寄せる波はスカイブルー、クリアブルー、ホワイトを使って表現した。

机は映画の色に近いタンで塗った後、Mr.ウェザリングカラー「ライトグレイッシュ」で色むらをつけた。ワインボトルは光沢のあるグリーンで全体を塗り、ワインの部分はココアブラウンを塗った。その上から、エナメルのクリアグリーン、クリアイエローを重ねた。

 バケツは持ち手のパーツが気に入らないので0.3㎜の真ちゅう線とランナーで自作した。

バケツ側は映画を参考にして0.3㎜のプラ板から取り付ける部分を切り出し、リベットは1/35スケールの戦車のものを使ってみた。

バケツの中の水は、スモークブルーで塗った。ラジオの前面はレッドブラウン、つまみはメタルブラックを塗った。内部はメタルブラックを基調に、真空管はクリアオレンジ、トランスはチタンシルバーに塗り分けた。スピーカーはエナメルのグレイシルバーでドライブラシをかけた。

 ハンモックは木枠をウッドブラウンで塗った後墨入れ塗料のブラウンを塗った。布の部分はつや消しホワイトを塗ってからデカールを貼った。デカールを曲面に合わせるために、マークセッターとマークフィットを使った。

ポルコは説明書の指定の色を塗ってデカールを貼った。鼻と髭のデカールは凹凸に密着させることが難しかったので、鼻はピンク、髭はつや消しブラックで塗った。電話の金属部分はエナメルのグレイシルバーで塗った。受話器と本体がつながっていないことに違和感があったので、コードとして黒いリード線を使ってつなげた。傘はコバルトブルーを塗った上につや消しブラックを重ねてみた。

こうして塗装を終えたパーツを組み立て完成だ。

満足!!