プラモ制作の話 ハセガワ 1/24スズキジムニー“スキーバージョン” 製作(その1)

 20代のころ、週末に苗場スキー場へナイタースキーに友人たちと出かけた。当時、ユーミンの曲が流れるゲレンデは大変にぎわっていた。30代のころ、子供の冬休みに合わせてスキーが楽しめる草津会津へ家族旅行に出かけた。スキーの楽しかった思い出があるからなのだろうか、模型店でこのキットを見つけて即買いした。しばらく積んだままだったのは、カーモデルは美しく仕上げたいが、自信がないからだ。今回が初めての1/24スケールのカーモデル製作になる。

 本キットには、スキーキャリアとスキーヤー4体のフィギュアも付属する。じっくりと製作を楽しみたい。まずは説明書を見ながら、手順を考える。車体の製作を進めてボディの塗装をし、十分乾燥させる間にフィギュアを製作、その後ボディの研ぎ出しをして車体を完成させよう。

 概ね説明書の順に組んでいく。まずは内装、シートの背面のパーツの隙間をラッカーパテでふさいでやすりをかける。

車体部は押しピン跡がかなりあるので、溶きパテで埋めた。インスツルメントパネルには、デカールを貼る場合には埋めるよう指定されている部分がある。ガイアノーツの瞬間カラーパテで埋めることにした。下準備として、誤ってパテが付かないようにダイソーの「粘着タック」で周囲を保護した。

ここに0.3㎜の真ちゅう線を使ってパテを流した。アルテコのスプレープライマーで固めた後、マイクロナイフの平刀と紙やすりで平らにした。

フレームは車高を上げるパーツを選択、マフラーや車軸部も仮組をする。ホイールはアルミホイールを選んだ。ボディはまず穴あけ等の加工をし、黒で捨てサフを吹いてヤスリがけをすることに決めた。

 塗装の準備として、ボディ、パテを使ったパーツやつや消しブラックになるパーツ、ホイールなどシルバー塗装をするパーツに黒サフを吹いた。その後ボディは600、1000、1500番の紙ヤスリで水研ぎをし、グレーのサフを吹くことにする。

内装の床やパネルのつや消しブラック部はマスキングし、シートとともにグレーのサフを吹くことにする。

 ボディの内部の天井、窓のクリアパーツのサンバイザーに塗装の指定がある。天井は0.3mm、サンバイザーは0.5mmのプラ板でパーツを自作して取り付けることにした。

 いよいよ塗装、ボディはMr.カラー57青竹色90%、CR1色ノ源シアン10%と指示があったので調色した。塗装後若干緑よりで暗く感じたので、残りの塗料にMr.クリアカラーGX100クリアシルバーとCR1色ノ源シアンを加えて調色して明るめのクリアブルーを作って重ねてみた。

フレームは Mr.カラー92セミグロスブラックを筆塗り、エンジンやマフラーは水性ホビーカラー8シルバーを筆塗りした。

 内装各部の塗装、グレーの部分は水性ホビーカラー69グレーバイオレットでエアブラシ塗装をする。ドア部やパネル部はマスキングをほどこし、ステアリングやシートも塗装した。続いてドア部はさらにマスキングし、水性ホビーカラー37ウッドブラウンでエアブラシ塗装をした。シートはウッドブラウンとつや消しブラックの筆塗りをし、ブラウンで墨入れして仕上げた。パネルはディテールがはっきりするように、ブラックで墨入れ、タミヤXF55デッキタンのドライブラシを施した。その後デカールを貼りステアリングを取り付けた後、つや消しトップコートを吹いた。サイドブレーキ等その他のパーツも筆塗りをした後、各バーツを取り付けて内装は完成とした。

 底部にフレームを取り付け、車軸やホイール等を組み立てる。細部の塗装は水性ホビーカラーで指定された色を筆塗り、組み立てていった。外装部品はボディの研ぎ出し後に取り付けることになる。バンパー等は水性ホビーカラー2ブラック70%と61明灰白色30%を調色してエアブラシで塗装した。他は指定色を筆塗り、組み立てられるところまで組んでおく。ボディにはMr.スーパークリア光沢UVカットを30分おきに4回吹いた。

 塗膜が完全に乾くよう1週間以上たってから研ぎ出しをしよう。明日からはスキーヤーのフィギュアの製作を始めようと思う。