裕(3) 青春のうた

 毎日少しづつ持ち物を減らしている。今日は学生時代から使ってきたギター用の楽譜集を廃棄することを決めた。ベッドの下にしまっていてしばく開いていない状態だったためか、紙が茶色く変色してきている。お気に入りだった井上陽水かぐや姫松任谷由実オフコースビートルズ。私はギターコードを押さえて弾くだけの技量しかないのだが、今はネットでコードを知ることができるから、このような本を開く機会がなくなった。

 実は、捨てられずに悩んでいるものがある。

 「隔週刊 青春のうた ベスト・コレクション」だ。デアゴスティーニが隔週で刊行した、6曲入りのCDと冊子がセットになったもので、定期購読していた。2006 年 1 月から約4年間、懐かしい音楽を聴きながらギターをつま弾き楽しんだ。カラオケCDも 100 号購読で手に入れた。 創刊号が税込で390 円、2 号以降は990円だから、約10万円を使ったことになる。

 CDを整理して処分しているので、全セットをブックオフに持ち込んだが値段がつかないというので持ち帰ってきた。捨てるには惜しい、でも場所をとってしまっている。ああ、優柔不断だ。