裕(1) 帽子を整理した  ヘッケルとジャッケルの刺繍

 断捨離とかミニマリストとかよく耳にする。これまでの生活ではあまり意識していなかったが、定年を迎えて、確かに「物」が多いかなと思うようになった。子供の頃から収集癖があり、色々と集めて捨てられないでいたので、この機会に少しずつ処分するようにしている。

 今日は、古くて最近被らない帽子を選別した。処分しようか一番迷った帽子がこれ。

 アメリカのテレビアニメ「ヘッケルとジャッケル(Heckle and Jeckle)」の刺繍入りのキャップ。

サイドには制作会社の「テリートゥーン」の刺繍があり、

タグを見ると、

正規品として承認されていること、販売元は帽子メーカーの「山豊」、韓国製であることなどがわかる。

 色落ちするのが嫌だったので洗わないまましまってあった。シワが増えた顔とキャラクターの帽子が不釣り合いになってしまって、最近はほとんど被らなかった。古いアメリカのアニメキャラが好きなこともあり、捨てられなかった。

 処分する決心をした。

 

 子供の頃は、テレビアニメが帯番組で放送されていた。その多くがアメリカのアニメだった。夕方、NHKの人形劇を見て、その後、アニメを見た。

 「テリートゥーン」の作品だと、マイティマウスが有名かな。ヘッケルとジャッケルはいたずらなカラスだと思っていたが、調べてみるとカササギだそうだ。キャラを知らない人はチョコボールキョロちゃんみたいと思うだろうか。

 昔の子供はキャップを「野球帽」とよんだ。小さい子はたいていジャイアンツのマークが入った帽子だ。というか、ジャイアンツの帽子しかない、しかも黄色い。町内の野球チームに入った子は、町内名のイニシャルが縫い付けられた帽子を街の帽子屋で作ってもらった。

 80年代になると帽子のつばに刺繍がされたものが流行ったような記憶がある。刺繍のされた帽子に愛着があるのは世代なのだろうか。

 

 帽子が好きで、毎年買っていた。ほとんどがキャップだ。ハットは似合わない。似合う服を着ないからだろうか。ハンチングも同じく少ない。

 結局捨てられない帽子が多くて、10個を超えて残ってしまった。新しいのを買わずにいるか、もし買うときは倍の数の帽子を処分しないと買わない。できるかな?