裕(16) アンテナブースターを机の脇に設置できる器具を自作する

 

ブースターがないと困るが邪魔

 毎朝ニュースの生番組を観ることが習慣になっているから、テレビは必需品だ。今はインターネットでいろいろなコンテンツが観られるから、娘はテレビはいらないと言うが、昭和生まれのテレビっ子はそうはいかない。

 地元ケーブルテレビを20年以上前に引いた。契約したチャンネルは1台だけ視聴できる。それ以外のテレビは地上波と無料のBSチャンネルが見られるように、屋外の分波器と各部屋のアンテナ端子がつながっている。部屋で複数の機器につなぐと電波が弱くなるので、ブースターが必要になる。

 部屋の掃除をするとき、机の下にあるブースターとコード類が邪魔になる。

 使用中のブースターは、はがきサイズのマスプロ電工社製で、裏側には壁に固定できるように木ネジをかける穴があるが、部屋の壁は石膏ボードで窓もあるから設置できる場所がない。机の脇にでも取り付けられるような器具があればいいのにな。

机の脇に設置できる器具を作ろう

 なければ作ろう。机はスチール製、木片の表側に木ネジを、裏側に磁石をつければいいだろう。持ち合わせの材料で作れるな。

・木片 艦船プラモ用に自作した飾り台だが、使わなくなったもの

・磁石 20年以上使っているクリップ付きの大きい磁石2個

・木ネジ ブースターの穴の大きさと木片の厚さに合うもの2本

 まずは木片を切り出そう。材料は幅の違う板を貼って自作した飾り台だった木材。重ねられないのが不便だったため、市販のケースで新しい飾り台を作って、2か月くらいで不要になったもの、もったいない精神で再利用、リサイクルだ。

 ブースターに合わせて約10cmの長さで印をつけて、ノコギリを引く。切り取れた木片は、120番の布やすりで角の処理をする。

 次は木ネジの取り付けだ。ブースターの穴に合わせて木ねじをつける位置を決め、ニードルで穴を開けた。木ねじの長さが20mmあれば、ブースターやケーブルの重みに耐えられるだろう。木材が柔らかかったので、木ネジは簡単につけられた。

 最後に、磁石のクリップで木を挟んで出来上がりだ。

イメージどおりに完成

 たまたま木材の形状が完成予定のものに近かったので、あまり加工しないですんだ。完成まで1時間足らずでできた。

 ブースターを机に取り付けた。

 設置位置が自由に決められ、取り外しも簡単だ。掃除がきっとはかどるようになるだろう。