プラモ制作の話 艦これプラモデル09戦艦陸奥 製作

第1日目 製作の見通しと船体の工作

 アオシマ文化教材社の戦艦陸奥の製作をする。

 連合艦隊の戦艦というと「大和型」を最初に作ることが多いのだろうか。小遣いをたたいて「ウオーターラインシリーズ」を作っていた小学生のころ、「大和」は500円、他の戦艦は400円だった。私は、「大和」の前の連合艦隊旗艦だった「長門」を買った。三船敏郎山本五十六連合艦隊司令長官を演じた映画で、旗艦「長門」のを知っていたからだ。いまだに「大和」は作っていない、キットは積んでいるのだが・・・。

陸奥」は長門型の2番艦、敵艦隊と交戦する事なく、原因不明の爆発事故で沈んでしまう不運の戦艦だ。このキットはモールド等が細かく良くできている印象、若干ヒケやバリがあるようだ。製作を楽しむことを第一に進めていこう。概ね手順書に従い、筆塗り塗装と各部の組み立てを並行して製作していこう。

 今日は船体を組んでいく。

昔同様バラストが2枚ある。ケースには磁石で固定できそうだ。船底と甲板を組んでみたが、ひどいそりはない。艦首と艦尾に若干のヒケがあり、パテで埋めた。全体を接着させたところで1日目は終了

第2日目 甲板部の塗装と装備品等の製作

 船体の接着は良好、艦前部の甲板と船縁に若干隙間があるのを流し込みの接着剤で固定する。艦首と艦尾のパテを紙やすりで整え、錨など船縁の装備類を接着したところで甲板部の塗装を水性ホビーカラーの筆塗りで進める。板張りは27番「タン」、リノリウム部は37番「ウッドブラウン」に84番「マホガニー」を少量混ぜて調色したものを使った。エアブラシ用に溶剤で薄めたものの余りを取っておいたものだ。サフを吹いていないので、1回目は塗料がはじかれる。3、4回は塗り重ねる予定なので気にしないで塗っていく。はみ出しも気にしない。1回塗ったら乾くまでの間に他の部分を手順書の順に組んでいこう。

 主砲は砲の先端に穴のくぼみまである。41cm砲だから1/700だと0.6㎜弱の穴でよいことになる。0.5㎜のピンバイスでちょっとだけ掘る。船体にポリキャップを埋め込んで固定して砲門の向きが変わるようになるようだ。高角砲を組んで2回目の塗装をする。内火艇、カッター、偵察機の製作は後日にして煙突、測距儀、探照灯を組み立てる。3回目の塗装でリノリウム部はムラがほとんどなくなった。艦橋のパーツに板張りの部分があるので、甲板同様「タン」で塗装する。板張りはもう1回塗装した方がよいようだ。艦橋は組み立て前に連装機銃等を取り付ける。4回目の塗装が終わったところで今日の作業は終了。

第3日目 艦底部の塗装と艦橋・マストの製作

 艦底部は17番「艦底色」で塗装をする。こちらも何回か塗り重ねる。1回目の塗装後は、手順書の⑯の艦橋上部を組み立てる。続いて2回目の塗装を済ませ、マストを組み立てる。細い部品を扱うのでランナーからの切り取りには神経を使う。点での接着で歪まないように全体を整えるのがなかなか難しい。悪戦苦闘の末何とか形になった。3回目で艦底の塗装もOKということで今日は終了する。

第4日 船縁の塗装、甲板細部の塗装、副砲等の製作

 船縁にいくつかパーツを付けてから83番「軍艦色(2)」で塗装する。鑑底が汚れないようにマスキングテープで保護し、1回目の塗装。同時に、甲板部の軍艦色の部分も塗っていく。細かい部分は面相筆で点を打つように打っていく。副砲の14㎝単装砲は18門、上面に若干のヒケがある。今回はヤスリがけでパーティングライン消しと同時に進める。塗装前にヤスリの削りカスを取り除くために中性洗剤で洗おう。100均で見つけた「ミニ粉ふるい」が小さいパーツをちょっと洗うのに便利だ。キッチンペーパーで水分を拭き取ったら、20㎜の目玉クリップに挟んで塗装しやすいようにする。

2回目の塗装時に、主砲と副砲も軍艦色で塗装する。続いて煙突周辺部を製作する。蒸気捨管を煙突に接着、それを囲むように連装機銃台があるが、そのパーツに加工が必要だ。

ニードルで溝をつけてからデザインナイフで切り、極細のダイヤモンドヤスリで調整して煙突に合うように加工した。船体の設置に合うように機銃台の脚も組んだ。3回目の塗装、主砲・副砲も済んだところで今日の作業は終了。

第5日 細部の塗装修正、各部の船体への設置

 主砲・副砲のキャンパス部を11番「つや消しホワイト」で塗装、甲板の細部の塗り分けをまず行う。組み立ての合間に、細部を少しずつ修正する。

 今日は各部の船体への取り付けがメインの作業だ。まずは艦橋、中心部の太い棒状のパーツに差すように組み、下部が積み終わったら4本のパーツを周囲に差し込む。形が整ったら流し込み接着剤で接着した。上部を重ね後付けのパーツをつけて艦橋は終了、続いいて煙突とその周辺だ。探照灯も機銃台も問題なく設置できた。次はマスト周辺、若干歪みがあるのだろうか左右でがたつく。副砲を先に接着した後、マスト部の高角砲台は接着後60㎜の目玉クリップで挟んで1日置くことにした。

カッターなどの部品を切り出して、着色し、明日の完成に向けて準備が済んだところで作業を終了した。

第6日 仕上げ、完成

 どうやらマスト周辺の接着ができた。艦橋他の各部を軍艦色で煙突・マストの上部は12番「つや消しブラック」で塗装する。主砲を差し込むと戦艦らしくなった。船縁の窓や環境など、タミヤのスミ入れ塗料(ブラック)で墨入れをする。ディテールが浮かんで見栄えが良くなった。カッター類や偵察機、ボートダビットなどのパーツを付ける。艦首の菊花紋章はガンダムマーカーのゴールドで塗り接着、艦尾に日章旗を付けて完成とした。

100均で購入した300円のケース(コレクションアーチワイド型)が長さとしてはぴったりなのだが、マストが長くて高さが足りない。今回は400円のケース(コレクションアーチワイドL型)に保管することにする。

 出来栄えはそこそこだが、思ったよりも早く完成できたと思う。