憂(3) 豪雨に思う

 台風が上陸したわけではないが、豪雨による水害が発生している。

 この時期に珍しい寒気、高気圧に挟まれた日本列島上に低気圧が次々と発生して湿った空気が流れ込んでいるそうだ。梅雨明けが早く、暑い日が続いた後の戻り梅雨と言っていたようだが、発生しているのは積乱雲、雷雲だ。梅雨の雨ではない。

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 3年前の秋に日本を縦断した台風の被害は記憶に新しい。今回は、別の気象現象で、日本中に豪雨が降っている。単純に原因を特定するのは難しいと思う。

 これが自然のなせる業だ。

 人間は科学の力で自然と向き合ってきた。ある程度は、災害から命や生活を守るすべを学び、実践している。しかし、気象にしても地震にしても、想定以上の災害が起こっている。自然の前では人間は無力、いやそもそも人間も自然のほんの1部分なのだ。

 自然は、恵みも災いももたらすものだ。防ぎきれない災害があることを深く理解して生きること、謙虚な心を持って生きたいと思う。