友(3) スマホの話

 通信障害のニュース、私の周りでも困っている人は少なくない。スマホがない生活はもう考えられなくなった。

 妻はアンドロイドの国内メーカーのスマホを愛用している。ChromeBookとも同期して、使いやすいという。私よりもスマホを使いこなしているようだ。たまたま、4年以上使っていたスマホの機種変更を考えていたが、お気に入りの機種がネットでは在庫がない状態らしい。最近の半導体の品薄とか円高とかを考えると、早めに手に入れないとダメだろうとせかした。もしかしたら、家電量販店だと在庫があるかもしれないと早速出かけたところ、お目当てのスマホがあった。

 自分は、携帯電話もスマホも使い始めるのが遅かった。ところが、パソコンを周りの人よりも早く使っていて詳しかったから、スマホも詳しいだろうと思われていた。実際は、電話とメール、流行のゲームを少しやる程度でSNSもやらなかった。昔はパソコンでしかできないことが多かったから、必要性をあまり感じなかった。また、時間に関係なく連絡が来ることがわずらわしいとも感じていた。

 しかし現在、パソコンと同じくらい多くのことがスマホでできる。クラウドにデータを送れば、個人であれば保存用のハードディスクなども不要だ。音楽が聴け、動画も見られる。写真・ビデオの撮影もできる。パソコン・ウォークマン・デジカメ・ビデオカメラが一つになっているわけだ。音声入力の制度も上がり、AI相手に話ができる。話し相手、ちょっとした友達の代わりになるかもしれない。

 スマホ依存という言葉も聞く。そこまで極端ではないが、スマホがないと落ち着かない人もいるのではないか。社会におけるスマホの必要性、情報インフラ端末としての重要性は高まるばかりだ。生活に不可欠なものになっているのだから、使えなくなる様々な状況を想定して素早く復旧できるようしなくてはいけない。

 情報インフラに関係する皆さんには、社会を支えているという使命感をもって、引き続き力を尽くしていただきたい。また、その恩恵を受けているユーザーの私たちは、便利な道具を使えることに感謝しよう。そして、人と人・社会をつなぐいい使い方をしていきたいと思う。