遊(17) パズル遊び ~ペントミノ~

 買物に出かけたら、懐かしいパズルを見つけた。

 小学生のころ、はまっていたパズルだ。当時は赤っぽい不透明なプラスチックのパーツだったと思う。パズルの名前が思い出せないが、テンヨーという会社名は聞き覚えがある。正方形を5つつなげてできる形は全部で12種類、これを6マス×10マスの長方形に入れるというパズルだ。ケースへの入れ方が2,339通りあるというのは、昔の説明書にも書いてあったような覚えがある。それから、別売りの記録帳があったと思う。私のお小遣いでは記録帳を買うことは無理だったから、方眼のノートに記録していたことも思い出した。

 将棋が好きだった小学生が「チェス」について調べていたら、これに似た「壊れたチェス盤」というパズルがあることも知った。チェス盤は8マス×8マスで、このパズルより4マス分多いわけだが、それを中央の2マス×2マスの正方形で埋めて、同じように12種類のパーツを入れるパズルだった。しばらくして、そのパズルがこのシリーズで売っていることを知って買った。このパズルのシリーズはまだいろいろあった。正三角形や正六角形がくっついたピースをケースに収めるものなど、私は7種類持っていたと思う。よくも飽きずに、夢中になってやったものだ。

 大人になってテトリスが流行っていたころ、テトリスのテトが4を表すtetraからきているのかなと思って調べたとき、このパズルのパーツが「ペントミノ」ということを知った。記憶があやふやなので今日改めて調べたところ、ドミノ(domino)のdを取ったものに、5をあらわすpenta がくっついた言葉がペントミノだそうだ。

 さて、腕(いや頭)がなまってないか早速やってみる。おお、3分で収まった。おそらく昔見つけた入れ方の一つだろう。

 このパズルは、残りやすい形がある。それをなるべく使わずに端から入れていくのがコツだ。さすがに今は飽きるのが早いが、頭の準備運動として時々やるのもいいかもしれない。